私はいつだってカバさんだった。
こんばんは。りょーごくです。
台風がやばいみたいですね。リマインド。
さて、先日「雷句誠展」に行かせて頂き、ガッシュ熱がとんでもないので今日はガッシュから。ガッシュは本当に最高の作品ですよ。
ここでいうガッシュっていうのは、「金色のガッシュ!」ていう昔少年サンデーに連載されていた作品です。人間と別世界に住む「魔物」がバディを組み、バトルロイヤルを勝ち抜いて最後の一人を目指す、熱血王道バトル漫画です。傑作です。これ以上はもう何も言いません。
そんな中から、今日はもうわざわざここで取り上げるべきか?てほどに有名な名言を。
ガッシュの仲間、弱っちくて臆病な魔物・キャンチョメと、そのパートナーの人間・世界的なアイドルスター、パルコ・フォルゴレ。2人は戦闘力は低いものの、運の良さとフォルゴレの鋼のスタミナによって何とか過酷な戦いを勝ち抜いていきます。しかし終盤、キャンチョメの秘められた力が覚醒。圧倒的な戦闘力を手にします。
もともと自分の弱さがコンプレックスだったキャンチョメは、その力を手にしたことで敵を圧倒する一方、元々もっていた優しさを少しずつ失っていきます。強大な敵を一方的に蹂躙し、力をまざまざと見せつけるキャンチョメに、フォルゴレは血を流しながら自らの過去を語ります。
かつては自分も田舎で暴れ回っていた、まさに「ライオン」であったこと。そうしていくうちに周りの人が徐々に離れていき、家族さえも失ったこと。そんな中、今度こそは小鳥が牙に留まれる「カバさん」になろうと、愉快なスターを目指したこと。スターになっても、離れていった皆は遂に戻ってこなかったこと。そんなフォルゴレは笑顔で、闇雲に暴力を振り回すキャンチョメに問いかける。
「私はいつだってカバさんだった。私の姿は、キャンチョメの目には、カッコ悪く映ってたかい?」
もう号泣。んでも正直台詞だけ取り出しても魅力半減だから、もし気になった方はガッシュを読むことをオススメします。
俺も男だから、もちろん「強さ」に憧れるのはスゲー分かる。強さって言ったらやっぱり腕っぷしや身体の強さを、大半の人は思い浮かべると思う。だからこそ皆、特にオトコは、強く見せるために、他人に強く当たったり身体をデカくしたり時には実力行使に出ることも。しかも、こういう見てわかりやすい「力の強さ」ってのは、ある程度人を従わせられるし、女の子にモテたりするし、だからこそ余計に俺らにとっては魅力的に映っちゃう。
でも、あくまで俺の観点だけど、「力の強さ」よりもカッコイイことがある。それは「優しい」ということ。これには強い身体に加えて、強い心がいる。きっと誰にでもできることじゃないのかも。ぱっと見わかんねーし、女の子にもモテないかもしれないし、仕事で結果を出すのに役に立たないかもしれない。
それでも。それでも、優しさというものが、とんでもないカッコよさと強さを帯びて誰かの目に映る、そんな日がきっと来る。そう信じて、この漫画を読んだときから俺の向かう先は、「ライオン」から「カバさん」になった。フォルゴレがそう言うんだもん。かっこ良すぎて俺の心を射止めるには十分だった。そしてこのことは、たとえこの先俺が何か力を身につけていったとしても、一生忘れたくない。だからここに記すんだ。
みんなもライオンを目指すことに疲れたら、カバさんを目指すのはどうだい。多分そっちの方が、大変なんだけど。笑
ほんとはそもそもカバさんの方がライオンより力が強いってのは、ナイショ。
りょーごくでした。
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