完璧なものに色気は差さねぇ
こんばんは。お久しぶりです。
日本がドイツに歴史的勝利した余韻が未だに醒めないりょーごくです。
いやあ昨日の試合!もう大興奮でした!!さて。今日は完璧主義者の皆さんへ贈る言葉。俺はそことはほど遠いから自分の備忘録っぽくならないなよく考えたら。まあいいか、将来もしもそうなってたときに見返す用ってことで。
今日の出典は雲田はるこ先生の「昭和元禄落語心中」という作品から。実は現時点でこの作品まだ読了しておりません。ですので詳しい作品解説等載せれませんが、落語を軸とした非常に味わい深い作品であります。
表題のセリフは、作中のキーマンであり落語の名人である八雲さんがまだ駆け出しの頃、師匠に言われた言葉。
「真面目すぎるんだ お前の落語は 型はキチッとしてるが隙がねぇ 色気ってのは隙から生まれるんだよ 完璧なものに色気は差さねぇ 隙ってのは余裕ともとれるな」
チョット長くなってしまいましたが、一心不乱に真面目に稽古に打ち込む八雲くんの肩の力をふっと撃ち抜く、師匠のお言葉。まあこのブログの定型文になりつつありますが、これって我々にも当てはまるわけですね。
俺、完璧主義って素晴らしいと思うんですよ。単純に、何事にも手を抜かず、妥協せず、最大限の力を尽くすってことじゃないですか。俺は20何年とそこにはほど遠い生活を送ってきたから、単純に羨ましいし憧れる。けど同時に完璧主義者のひとが心を壊してしまう...なんてのもよく聞く話。もしこれを今ここまで読んでる貴方が自分を完璧主義者だと思うのなら、辛くなった時はこのセリフを思い出してほしいです。
完璧になれたことがない俺が言うのもなんだけど、余裕と隙ってのは超大事。特に、「心の余裕」ってのはすべてに優先する!!これが無くなってしまうと、人にも優しく出来ないし、自分のことも見失うし、たとえ仕事を完璧にこなしたとしても、それ以上のモノを失ってしまう、気がする。完璧を目指す向上心と、力を抜いて心身を休める弱さ。この2つのバランスこそが、セルフコントロールの本質にあると思うのです。
適切なたとえではないかもだけど、どうしようもないようなダメ男にひかれる女性が少なくなかったり、歌もダンスもまるでポンコツなアイドルを応援したくなったり、欠点にもある程度寛容でいられるように、人間はできているわけです。
頑張って頑張って、頑張り続けて、頑張ることに疲れてしまったときには、頑張りきれないところも、間違いなく魅力であり、人として当然の部分であるということ、少しだけ思い出してみてください。何をするにも「心の余裕」が必要なんだ...余裕があるように見える人は、それだけでなんだか魅力的に映りませんか。
あなたはいつだって完璧だ。だからたまには少しだけ手を止めて、周りのやつらに少しだけ付け入る隙を与えてやりましょうよ。きっと彼らは、それを「色気」だなんだと勝手に勘違いして解釈してくれますよ。
たまには完璧を目指すくらいはしないとな...りょーごくでした。
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